社長メッセージ

文字サイズ
  • 標準
  • 拡大

2023年11月期は、過去最高益を達成
引き続き、トーセイグループの持続的な成長に向けて事業を推進してまいります

 株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 トーセイグループは、"グローバルな発想を持つ心豊かなプロフェッショナル集団としてあらゆる不動産シーンにおいて新たな価値と感動を創造する"という企業理念を掲げ、不動産に関わる事業を幅広く展開しています。今回ご報告いたします2023年11月期は、世界的なインフレ進行を背景とした欧米の利上げや地政学的リスクの高まり等がありながらも、国内の社会経済活動はコロナ禍からの回復が進み、一段と経済の正常化が進展しました。また、首都圏不動産投資市場では、投資需要が堅調に推移し、人流回復によってオフィスビルやホテル、商業施設の稼働が持ち直し、一部アセットタイプでは投資家の不動産期待利回り圧縮も見られました。また、エンドユーザーによる住宅取得需要は、建築費高騰の影響はありながらも、底堅く推移しています。

このような事業環境のなか、当社は引き続き不動産市場の動向を注視しながら各事業を推進し、2023年11月期の業績は、売上高794億円(期初計画比6.5%減)、営業利益162億円(同9.6%増)、税引前利益153億円(同9.3%増)となりました。不動産売買が好調に推移したことや、ホテル事業の大幅回復、不動産ファンド・コンサルティング事業の収益拡大などにより営業利益が期初計画を大きく上回り、税引前利益・当期利益ともに過去最高益を達成いたしました。

 2024年11月期連結業績見通しは、売上高921億円(前連結会計年度比16.0%増)、営業利益177億円(同8.9%増)、税引前利益165億円 (同7.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益112億円 (同6.7%増)と予想しております。引き続き、将来の成長の源泉である物件仕入に邁進し、当社の不動産ソリューションノウハウを活かした不動産再生・開発を推進していくほか、安定事業と位置付ける各事業の収益向上に注力していきます。また、環境負荷軽減・社会課題を意識した不動産再生・開発メニューの研究、不動産クラウドファンディングや再生区分マンション販売におけるデジタルマッチング等の不動産DX事業の拡大などのDX推進研究なども含め、当社グループの成長に向けた取り組みを進めてまいります。

「トーセイグループ長期ビジョン2032」、新中期経営計画「Further Evolution 2026」を始動

 近年、当社グループを取り巻く事業環境は、気候変動問題の深刻化や地政学的リスクの顕在化、国内では少子高齢化社会の進行やコロナ禍をきっかけとした行動変容の加速、デジタル技術の急速な進歩など大きな変革が起きており、不確実性が高まっています。このような事業環境の変化に適応し、当社グループが将来に亘って成長を続け、サステナブルな社会の実現への貢献を通じて企業価値向上を実現していくために、このたび、「トーセイグループ長期ビジョン2032」および2024年11月期を初年度とする新中期経営計画「Further Evolution 2026」(2023年12月~2026年11月)を策定いたしました。

トーセイグループ長期ビジョン

『多様なソリューション力を持つユニークな不動産ポートフォリオマネージャーとして、 サステナブルな社会の実現に貢献する』
 本計画の方針に基づく各施策の実行によって、トーセイグループの競争力を高めるとともにサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

 今後ともステークホルダーの皆さまのご期待にお応えできるよう、企業価値向上に向けて取り組んでまいります。今後とも、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年1月
代表取締役社長

山口 誠一郎